第7回キャッツハウス&メグの会対抗戦で見事散ってきた(笑) [音楽]
11月19日(土)、吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の開催された『第7回 キャッツハウス&メグの会 対抗戦』に参加してきました。
今回のイベントは13時開始と言うことで真っ昼間のMEGです。
MEGすら久しぶりなのに真っ昼間のMEGってどの位久しぶりなんだ。
というわけでMEGに到着するも、時間は未だ11時40分。
だって、13時スタートだって聞いてなかったんだものっ!
というわけで、時間がたっぷり余ってしまったので、知らないうちに同ビル1階に入っていた「三鷹 大勝軒」でラーメンを食べ、12時にオープンしたMEGでジャズを聴きながらコーヒーを飲んでマッタリ時間を潰します・・・
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鬼束ちひろ『Tiny Sereams』を聴く [音楽]
最近発売になった鬼束ちひろさんのニューアルバム『Tiny Screams』を買ったので通勤中にiPodで、そしてこの週末で自宅オーディオで聴いてみました。
このアルバムは昨年2016年の7月と11月に行われたライブの内容を収録したもので、CD(SHM-CD仕様)2枚組+DVD1枚の3枚組の重厚な作品となっています。(なんで今日日、映像ディスクがDVDなの?と思わなくは無いけれど)
鬼束ちひろさんはデビュー当時から椎名林檎さんと並んで大好きな女性歌手で、シングルもアルバムも勿論全て持っています。
一時期、不思議な方向にぶっ飛んでいましたが、その時ですら鬼束ちひろの歌力(うたぢから)を信じてファンであり続けてきました。
そんな私から見ても、収録曲のチョイスが素晴らしく、聴く前から喜びいっぱいでCDが自宅に届くやすぐにiPodに入れて毎日聴き込み、悦に浸っているわけです。
また、基本的にアコースティックライブであり、更にSHM-CDという高音質盤としてリリースをしているので、自宅のオーディオでボリュームを上げて聴ける週末が来るのを楽しみにしていたわけですが、いざ実際に聴いてみると・・・!
Tiny Sereams / 鬼束ちひろ
まずCDを書けた瞬間、ホールのライブ感、空気感が伝わってくるような透明感と楽器のリアルさにハッとします。
しかし、直後にマイク由来のノイズなのか何なのか分からないのですが、周期的にピンクノイズが左スピーカー側を中心にサーッと入り始め、鬼束さんの歌声が入ると消えていく・・・という現象が気になって仕方なくなります。
7月の大阪サンケイホールで収録した「茨の海」ではこの現象は確認できなかったので、11月の中野サンプラザホールでの収録時に混入してしまったノイズなのでしょうか。
いずれも気になるのですが、演奏が激しくなるとノイズをかき消すのでまぁ・・・まぁ・・・イイか。
このあたりは制作者サイドに気をつけて貰いたかったなぁ・・・ただでさえ素晴らしいアルバムなんだから・・・
と、愚痴もありつつ、しかし改めてアルバムを聴き込んで感じるのは、鬼束ちひろさんの圧倒的な歌力です。
体中から絞り出すように気を込めて歌うその歌声は、重々しく、痛々しくもあり、そして感動的なのです。
そしてその鬼束さんの歌をバックでガッチリ支えるピアノ、コントラバス、ドラム等の演奏、音が素晴らしく、鬼束ワールドに没入できるのです。
そして、私としては非常に嬉しかったのが、錚々たる代表シングルカット曲と一緒に、「King of Solitude」が収録されていたことです。
この曲は3枚目のアルバム「Sugar High」に収録されている曲で、他の名曲の様に別に何かのCMやドラマに使われた曲ではないのですが、個人的にこの曲が大好きなのです。
この曲を聴くと、なにか子供の頃に読んだ絵本を思い出すような言いようのない懐かしさを感じ、哀愁と悲哀を感じつつ、とても暖かい感情に包まれるのです。
この事は、「Suger High」発売時の感想文コンテストにも書いた記憶がありますが、その時に貰った鬼束さんのサインは未だに宝物です。
そして、ほかの曲をライブで歌う、そしてアルバムに収録することだって十分考えられたでしょうが、この曲が今回のアルバムに収録されたことが嬉しくてたまらない自分が、この曲を聴いて心洗われている自分がここに居るわけです。
鬼束さん、ありがとう!!
それにしても、デビュー当時から歌声と歌詞両方の説得力に素晴らしいものがありましたが、今の鬼束さんの歌声は、様々なことを乗り越えてきた円熟味が加わり、今まで以上に心に突き刺さる、時にえぐられる様な狂気と情熱を感じるようになりました。
このアルバム、確実にヘビーローテーションです。
あ~~~!!
また1stアルバムから順番に聴きこみたくなっちゃったなぁ。
吉祥寺SOMETIMEのJazz for Everybodyに行ってきた <紗理&市原ひかり> [音楽]
先日、吉祥寺のジャズライブハウス『SOMETIME』のライブに行ってきました。
予約をする時に初めて知りましたが、なんでもこの日は”Jazz for Everybody”という1ステージ500円のミュージックチャージでライブを楽しめる月1回のイベント日だったようです。
それを知らずに、ボーカリストの紗理さんとトランペットの市原ひかりさんが出ると言うことと、ちょうどこの日が出先から直帰できそうだと言うことで余裕を持って吉祥寺に行けると判断をして予約をしたのですが、2ステージの通しでもチャージが1000円とは!
ミュージシャンにとってはチャージ料の実入りが減ってしまうのでそう何度も・・・というのは難しいかもしれませんが、それまで機会が無かった人がジャズに気軽に触れられるという点では素晴らしい取り組みで支持します!
実際に相席になった人に聞きましたが、普段はジャズに接することが無いそうなのですが、この”Jazz for Everybody”は毎回チェックをして来ているという話を聞き、コレがもっと認知度が高まって賑わえばSOMETIMEとしても、ミュージシャンとしても、次に繋げるチャンスが増やせるのかもしれません。
それはさておき・・・
続きはこちら↓
http://ameblo.jp/keita-goto/entry-12284603123.html
吉祥寺SOMETIMEのJazz for Everybodyに行ってきた <紗理&市原ひかり> [音楽]
先日、吉祥寺のジャズライブハウス『SOMETIME』のライブに行ってきました。
予約をする時に初めて知りましたが、なんでもこの日は”Jazz for Everybody”という1ステージ500円のミュージックチャージでライブを楽しめる月1回のイベント日だったようです。
それを知らずに、ボーカリストの紗理さんとトランペットの市原ひかりさんが出ると言うことと、ちょうどこの日が出先から直帰できそうだと言うことで余裕を持って吉祥寺に行けると判断をして予約をしたのですが、2ステージの通しでもチャージが1000円とは!
ミュージシャンにとってはチャージ料の実入りが減ってしまうのでそう何度も・・・というのは難しいかもしれませんが、それまで機会が無かった人がジャズに気軽に触れられるという点では素晴らしい取り組みで支持します!
実際に相席になった人に聞きましたが、普段はジャズに接することが無いそうなのですが、この”Jazz for Everybody”は毎回チェックをして来ているという話を聞き、コレがもっと認知度が高まって賑わえばSOMETIMEとしても、ミュージシャンとしても、次に繋げるチャンスが増やせるのかもしれません。
それはさておき・・・
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辛島文雄さん [音楽]
今発売をしているジャズ批評 2017年 03 月号の「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2016」で辛島文雄さんが昨年発売したリーダーアルバム『マイ・フェイヴァリット・シングス』を紹介できたけど、結局、ライブを聴きに行くことは出来なかったのが心から悔やまれます。
アルバムに関しては昨年のブログでも紹介しているので雑誌と合わせてご覧いただければ。
この週末は辛島さんの作品に浸りながら追悼させていただきます。
心からお悔やみ申し上げます。
2016年のマイ・ベスト・ジャズアルバム (ジャズ批評で書けなかったヤツ) [音楽]
で、2016年に発売されたアルバムの中での私のベスト5はジャズ批評を見ていただくとして、ベスト5に入れようか悩んだアルバムも当然、沢山あるわけです。
そんなギリギリのところでもれてしまった作品をこの場にてご紹介させていただきたいと思います。
(もしかしたらジャズ批評紙面よりもしっかりと文字数を使ってレビューできるので、こっちの方が書きやすいかも(笑))
SHANTI sings BALLADS / SHANTI
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SHANTIと言えば、出すアルバム出すアルバムどれも高音質盤としてオーディオ誌などに掲載されているので、ジャズファン以外でも知っている人は多いかもしれません。
本作は過去の作品からバラード作品をピックアップして収録し、3曲ほど新録した作品となっています。
私も今まで何枚かSHANTIさんのアルバムを買っていますが、ジャズアルバムとして聴いた時に、あくまで個人的な感想なのですが物足りなさを感じていました。
しかし本作を聴いてみたところ、確かに「ジャズ」ど真ん中の作品では無いのですが、アコースティックなバラードの演奏がSHANTIさんの素の歌唱力を際立たせたようで、1曲目の「Home at Last」から惹き込まれてしまいました。
選曲もなかなかツボを突かれるものが多く、エルトン・ジョンの「Your Song」やスティングの「Fields Of Gold」、新録の「Over The Rainbow」など聴き所盛りだくさんです。
最近CMでもバシバシやっている小日向文世さん主演の映画「サバイバルファミリー」の主題歌「Hard Times Come Again No More」が収録されているので映画ファンも是非。
SPEAK LOW / Lucia Cadotsch
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スイスの女性歌手ルツィア・カドッチュの作品。
テナーサックスとベースをバックにした作品で、演奏も非常に独特なのでダメな人は全くダメかも。
そんな本作ですが、2曲目のタイトル曲「SPEAK LOW」等はとても素直な歌声で蕩々と歌い上げ、それに対してバックの二人が展開する演奏との対比が面白く、気がつけばルツィア・カドッチュの歌声に引き込まれます。
3曲目の「STRANGE FRUIT」はビリー・ホリディの名曲ですが、これを白人のルツィア・カドッチュが歌うことに若干の違和感を感じつつ、また名曲故にビリー・ホリディの歌とどうしても比較をしながら聴いてしまうのですが、ビリー・ホリディが同胞たちへの鎮魂歌であったとすれば、このルツィア・カドッチュの歌声は黒人奴隷に対する白人の懺悔のようにも聞こえます。
ややもすれば、ビリー・ホリディとの比較の末に陳腐に聞こえてしまいがちなこの曲を、バックの二人の悲しさと激しさを感じさせる演奏に支えられながら歌い上げたルツィア・カドッチュには拍手。
Call me / Ryu Miho
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このアルバムも高音質盤として取り上げられたらしい。また、ネット配信された高音質DSD音源も人気があったらしい。(オイラはこのアルバムを買って初めて知った)
1曲目のCall meはエフェクト処理無くアカペラで囁くように歌うので、少しこそばゆい感覚でアルバムを聴き始めます。
3曲目の「Love for sale」は少し毛羽立ったような歌声でチャーミングに歌われるとアッと言う間に魅せられてしまいます。
4曲目の「The nearness of you」はついさっきの「Love fot sale」とは打って変わってギターのみでしっとりと歌い上げるのですが、まるで呼吸を感じるような吐息混じりの歌声を聴いていると、ズッと耳元で歌って貰いたいような感覚に襲われます。
他にも「Fly me to the moon」や「Misty」、マドンナの「La isla bonita」など聴き所いっぱい。
A MATTER OF INSTINCT / The Peter Edwards Trio
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ピアニストPeter Edwardsのピアノトリオ作品。
全曲Peter Edwardsのオリジナル曲なので、店頭で触手を動かすには若干躊躇しますが、聴いてみるとどの曲も良い意味で分かり易い曲ばかりで、しっかりと楽しめます。
悪く言えば「環境音楽」的に聞き流せてしまえる作品なのですが、ジックリと聴けば聴くほどそれぞれの曲の良さ、Peter Edwardsのピアノタッチの軽妙さと繊細さや、ベースのMax Luthertの緻密で丁寧なベースの音運び、作品全体をバチッと引き締めて曲の良さをもり立てるMoses Boydのドラム等が見えてきてどんどん楽しくなってきます。
次作ではもっと実験的な、攻めた曲も盛り込んで貰いたい!
最後は12月30日の毎年恒例行事、吉祥寺MEGでのオールナイトイベントで某遠方からお越しの某氏が紹介してくれた韓国の女性ピアニストSHIN AHRAMのトリオ作品。
OBTAIN / SHIN AHRAM TRIO
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オイラも去年、韓国のピアノトリオ作品は何枚か買っていたけれど、どれもクオリティが高く楽しめました。でも、この作品は知らなかったなぁ・・・
1曲目の「Quiet」と5曲目の「Sincero」以外の楽曲は全てピアニストのShin Ahramのオリジナルらしいけれど、ピアニスト以外のメンバーの名前が・・・読めません。だって、ハングル文字で書いてあるんですもの・・・。
更に、レコーディング情報も一切ないので(少なくとも英文では)、何月何日にどこで録音したのかも分かりません。
と、いろいろと不明な点があるアルバムではありますが、聴いてみると・・・1曲目の「Quiet」からハマります。
女性らしい繊細なメロディーが有りながらなかなか骨太な演奏で、オリジナル曲も情緒的でメロディアスで、美しくはかなく力強い・・・ヨーロッパ的でも有り日本的でも有る曲の展開は、いいとこ取りでたまらなく気持ちがイイ。
その美しいピアノを支えるドラマーとベーシストのことも書きたいのに・・・名前が読めない・・・(涙)。
兎にも角にも、コレは一聴の価値あり!
なかなか取り扱いがないようですが、検索をすると国内の様々な音楽配信サイトで配信されているので、そちらもご利用下さい。
と、そんな感じで紹介をさせていただきましたが、他にも2016年に発売されたアルバムの中にはオススメの作品はまだまだ有ります。
またこのブログでもご紹介が出来れば・・・。
あ、あとは『ジャズ批評』の方でも私なんかよりも耳の肥えた皆さんが様々な作品を紹介されていると思いますので、是非ご覧下さい。
Ron Carter in Blue Note Tokyo (2016/11/13) [音楽]
ジャズファンならば言わずと知れたベーシスト、ロン・カーターがブルーノート東京で11月11日(金)~15日(火)まで公演すると言うことで、13日(日)の1stに行って参りました。
ロン・カーターは今年で79歳という高齢ながら、今も一線で活躍するジャズ・ジャイアント。
私はそんなロン・カーターの大ファンなのです。
なぜそんなにロン・カーターが好きかというと、「私をジャズ好きにしてくれた」という音があるからなのであります。
私がジャズというジャンルの音楽を意識して聴いたのは中学生の時。
父親が秋葉原で揃えたオーディオセットのスピーカーがDIATONEのDS-600Zで、そのおまけとして貰ったCDが、DIATONEのオーディオチェック盤の高橋達也クインテット「Secret Love」でした。
このアルバムの良かったところは、クインテット構成のアルバムにもかかわらず、曲によってカルテットになったり、トリオになったり、デュオになったり、更にはリーダーの高橋達也さんが抜けたピアノトリオの曲があったり・・・
そんな様々な楽器構成でつくられたアルバムだったので、初めて触れた「ジャズアルバム」だったのにも関わらず、飽き性の私が最後まで飽きずに何度も、何度も聴きまくったのであります。
そんな折・・・
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サン=サーンス 交響曲第3番≪オルガン付き≫ [音楽]
DACを変えて、DAC→パワーアンプ間のケーブルを変えてからというもの、メインCDトランスポートでクラシック作品を聴くのが楽しくて楽しくて・・・
んで、私はクラシックではベートーヴェンの交響曲全般、ホルストの組曲「惑星」、サン=サーンスの交響曲第3番≪オルガン付き≫が好きで、特にベートーベンの交響曲第9番、「惑星」、「サン=サーンスに関してはCDショップで持っていないものを見つけるとついつい買ってしまう癖があります。
で、今回は特に今、集中して聴いているサン=サーンスの交響曲第3番≪オルガン付き≫のCDを11枚ほどをレビューしてみようかな・・・と。
指揮者 | Jean Martinon |
演奏 | Orchestre National de l'ORTF |
オルガン | Bernand Gavoty |
録音 | 1975年 |
録音場所 | Eglise Saint-Louis des Invalides,Paris |
レーベル | BRILLIANT CLASSICS |
型番 | 94618 |
演奏 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★★☆☆☆ |
演奏はやや中庸ながらややスピード感があり華やか。
音質もなかなか良く、ステージの奥行きが深くよく見える。ただ、後方の管楽器の音が広がりすぎて少し解像度が甘くなる瞬間がある。しかし、1975年録音と言うことを考えると、かなりマスタリングには気を遣ったか?
オルガンは重低音が響き渡る・・・というものではなく、中~高域が良く伸びた神々しい音色。
重低音部のオルガンの音色も入ってはいるが、ただ、オルガンが入って以降の解像度は全体的に甘くなりがち。
なお、第1楽章前半後半、第2楽章前半後半がまとまって収録されているため、第2楽章のオルガンがワーッと登場するところから聴きたい・・・というのができないという難点があります。
指揮者 | Herbert von Karajan |
演奏 | Berliner Philharmoniker |
オルガン | Pierre Cochereau |
録音 | 1981年 |
録音場所 | Berliner Philharmoniker |
レーベル | Deutsche Grammophon |
型番 | POCG-20003 |
演奏 | ★★★★★★★★☆☆ |
音質 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
演奏はカラヤン指揮のベルリンフィル!というのが一発で分かるようなスピード感とスリリングな気迫は十分・・・なのだけれど、なんだか全般的に音がくぐもっている。
オルガンもノートルダム大寺院のオルガンを別録りしてMIXしているのだけれど、オルガンの迫力の無さたるやガッカリしてしまいます。
雄大に鳴り響くのはベルリンフィルの演奏で、その後ろに録音に失敗したようなオルガンが添えられているのが耐えられず、ほんと、今からでも良いのでこのベルリンフィルの演奏に合うオルガンの音をしっかりと録音してきてMIXし直していただきたい!
カラヤン+ベルリンフィルの組み合わせは私は大好きなのですが、これは・・・何度も聴き返さないだろうなぁ・・・。
指揮者 | 小澤征爾 |
演奏 | フランス国立管弦楽団 |
オルガン | Philippe Lefebvre |
録音 | 1985年 |
録音場所 | Salle Wagram,Paris |
レーベル | Warner Classics |
型番 | WPCS-13230 |
演奏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音質 | ★★★★★☆☆☆☆☆ |
コチラもスピード感があり、ダイナミックな演奏・・・なのだけれど、なぜだろう第1楽章と第2楽章の録音レベルが全然違う。
音質も第1楽章は見通しが良くステージの広がりを感じ、若干ライブ過ぎるところがあるけれど、第2楽章は全てが控えめになっており定位も甘い。
別録りのシャルトル大聖堂のグランドオルガンも荘厳さは感じるものの、圧倒されるような迫力までは感じない。
コレもやっぱりミキシングとマスタリングの差なのかなぁ・・・。
内容自体はとても良いので音質に足を引っ張られてしまっている。
指揮者 | Yannick Nezet-Seguin |
演奏 | Orchestre Metropolitain du Grand Montreal |
オルガン | Philippe Belanger |
録音 | 2005 |
録音場所 | Oratoire Saint-Joseph du Mont-Royal |
レーベル | ATMA Classique |
型番 | SACD2 2331 |
演奏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★★☆☆☆ |
前の3作に比べるとわずかながらゆっくりとしたペースの演奏でじっくりとメロディーを楽しませてくれますが、第2楽章からはやっぱりスピードが上がってきます。
各楽器の音が非常にクリアで、奥行きと天井の高さを感じることができる程空間情報が詰まっています。
パイプオルガンも備え付けのものなのでオーケストラの音とも違和感なく融合し、雄大で重低音から高音まで楽しむことができますが、基本的に柔らかい音調のパイプオルガンなので、好みは分かれるかも。
SACDサラウンドで聴く環境があれば、パイプオルガンに包まれる楽しさを体感できるのかもしれませんが、ステレオ再生ではそこまでの抱擁感はありませんでした。
指揮者 | 小林研一郎 |
演奏 | 名古屋フィルハーモニー交響楽団 |
オルガン | 小林英之 |
録音 | 1998年 |
録音場所 | サントリーホール |
レーベル | EXTON |
型番 | OVCL-00079 |
演奏 | ★★★★★★★★☆☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
さすが炎のコバケン。情熱的でダイナミックな演奏です。
そしてその演奏を更に引き立てているのが音の良さ。非常に解像度が高く、ステージの広さと奥行き、高さが楽器の繊細な余韻の広がりでしっかりと把握できます。
また、ノイズがリアル。お客さんの咳払いや足音、座席がきしむ音などがまさにサントリーホールで聴いているような錯覚を覚えさせるほど細かくリアルです。
更にオルガンが合流する第1楽章後半ではオルガンがオーケストラの楽器の音色をにじませること無く、オーケストラの後ろから会場全体を暖かい音色で包んでいきます。
コバケンの唸りもしっかり聞こえます。さすが音質にこだわったレーベル。
指揮者 | Leonard Slatkin |
演奏 | フランス国立リヨン管弦楽団 |
オルガン | Vincent Warnier |
録音 | 2013年 |
録音場所 | Auditorium de Lyon,France |
レーベル | NAXOS |
型番 | 8.573331 |
演奏 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
演奏がほんの少し演出過剰な気がしなくも無いですが、それもなんだかフランスっぽいというような気がしないでも無い。
音質に関して言うと、悪くは無いのですが鮮烈さに欠け、オルガンの迫力も後退気味です。
これ、音質が抜群に良ければ、そしてオルガンの迫力がもっとあれば・・・かなり「芸術的」な作品になったのでは無いか・・・?などと思えてしまいます。
チョット残念。
指揮者 | Michael Stern |
演奏 | Kansas City Symphony |
オルガン | Jan Kraybill |
録音 | 2013年 |
録音場所 | Helzberg Hall |
レーベル | REFERENCE RECORDINGS |
型番 | RR-136SACD |
演奏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
SACDとCDのハイブリッド作品の本作、こちらもSACDサラウンド再生環境があればより楽しめるのかも・・・。
演奏はオーソドックスながらダイナミックで結構聴き応えがあります。
音質に関して言うと、なんだかムラがある感じ。
ヴァイオリンの弦の音が綺麗だな・・・クラリネットも透明感があってイイ音色だな・・・と思っていたら、第2楽章から急に音がくぐもってしまって・・・とか、曲の途中で急に鮮度が復活したりとか・・・。どう評価して良いのか悩みます。
オルガンの超重低音がたっぷりと入っていてスピーカーの鳴らし甲斐があるのに、チと勿体ない。
(まぁ、そのオルガンも音の抜けが悪いのでコチラもチと残念)
指揮者 | Daniel Barenboim |
演奏 | Chicago Symphony Orchestra |
オルガン | Gaston Litaize |
録音 | 1975年 |
録音場所 | Chicago & Chartres(France) |
レーベル | Deutsche Grammophon |
型番 | UCCG-40008 |
演奏 | ★★★★★★★★☆☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
本作はPLATINUM SHM-CDフォーマットの作品で、高音質盤としてCDの素材自体を見直して音楽CD規格に適合しなくなってしまったもの。(一般のCDプレイヤーで再生できますが、一部プレイヤーで再生できない場合あり) バレンボイムによって統制されたシカゴ交響楽団の演奏はお見事。
何せこの作品自体は1975年に録音されて1976年に世に発表されて支持されてきた作品なので、演奏自体に問題があるわけが無いのです。たぶん。
音質はというと、なるほど、1975年に録音した作品とは思えないほど鮮烈。
各楽器の音色と奥行きがしっかりと、繊細に収録されています。
オルガンも「これでもか!!」というほどの超主張で非常にドラマチック。
本作のオルガンはフランスで別録りされたものなのですが、別録りでこんなにもシンクロするものなのか・・・とビックリするほどオーケストラとオルガンが一体化しています。
ただ、いやいや・・・オルガン、強すぎでしょう、嫌いじゃ無いけど(笑)。
指揮者 | Charles Munch |
演奏 | Boston Symphony Orchestra |
オルガン | Berj Zamkochian |
録音 | 1959年 |
録音場所 | Symphony Hall,Boston |
レーベル | BMG CLASSICS |
型番 | 82876613872 |
演奏 | ★★★★★★★★★☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
この後続く同一録音盤3作品のトップバッターはSACDのハイブリッド盤。 1959年録音とは思えないノイズの無い鮮烈な音で、演奏の細かいニュアンスをたっぷりと楽しめます。
音としては、各楽器の音が一部誇張されているような印象も受けますが、それ故に聞こえにくい楽器が埋もれてしまわずに聴きやすく整理整頓されています。
SACDで聴くとホールの空気感は非常にリアルに描写されるのですが、全体の音の線がやや細く感じられてしまい、個人的にはCDの音の方が好きです。
肝心のパイプオルガンですが、天に突き抜ける高音から地を這う重低音まで、パイプオルガンで打ちのめされたい時に得たいもの全てがギューッと凝縮されております。そう!これこそがパイプオルガン!!
指揮者 | Charles Munch |
演奏 | Boston Symphony Orchestra |
オルガン | Berj Zamkochian |
録音 | 1959年 |
録音場所 | Symphony Hall,Boston |
レーベル | Victor |
型番 | JMCXR-0002 |
演奏 | ★★★★★★★★★☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
上の盤と同じ録音ですが、こちらは3chのマスターテープをビクターが誇るK2技術を余すところなく注ぎ込んでマスタリング、カッティングを施したXRCD2盤です。
先ほどのSACD盤と同じように録音の古さを全く感じない鮮烈さはそのままに、音1音1音に深さというか、生々しい熱気が感じられます。
私はこの盤でこの楽曲の素晴らしさに感動し、色々と集めるきっかけになりました。
ちなみに、ホールの空間再現に関しては、SACD盤の方が上です。
なお、このXRCD盤はこの楽曲以外のおまけは入っておりません。サン=サーンスの交響曲第3番に全力投球なのであります。
指揮者 | Charles Munch |
演奏 | Boston Symphony Orchestra |
オルガン | Berj Zamkochian |
録音 | 1959年 |
録音場所 | Symphony Hall,Boston |
レーベル | Victor |
型番 | JM-CXR0002S |
演奏 | ★★★★★★★★★☆ |
音質 | ★★★★★★★★★★ |
最後は、上記のXRCD2盤から更にこだわり、ディスクの素材をSHM-CD化した盤です。
なんと言うことでしょうか!
XRCD2盤でやや後退してしまっていたホールの空間再現がこの盤では見事に再現されており、しかもXRCD2盤の生々しさや音の深みがそのまま、いや、更に進化をして居るではありませんか!
今のところ、このディスクが私にとってのサン=サーンス項協力第3番<オルガン付き>の最高峰です!
福居良さん [音楽]
福居良さんの作品、演奏は好きで、特に1976年に発売された「Scenery」や1977年に発売された「Mellow Dream」は入手困難で伝説的な作品となり、数年前の昭和日本人ジャズ復古のブームで再発され、若いジャズファンの間でも絶大な支持をされました。
私もその再発盤で福居さんのことを知り、「Scenery」と「Mellow Dream」はそれはもう何度も、何度も繰り返し聴きまくりましたし、今でもiPodに入れて通勤途中に聴いています。
その情熱溢れる演奏は、熱くて、激しくて、聴けば聴くほど福居さんの演奏を生で聴きたい!という衝動に駆られるようになりました。
そんな中、2014年の11月に仕事で札幌に1泊する機会があり、福居さんのお店にお邪魔する機会が出来ました。
お邪魔すると、ちょうど福居さんのトリオによるライブの日で、2ndステージから演奏を聴くことが出来ました。
ライブ終了後・・・
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ジャズ批評 190号が発売になりました [音楽]
ジャズ批評 190号 (雑誌)
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今回は2015年に発売されたCDやレコードから、特に音質に優れたインストゥルメンタル作品、ボーカル作品に賞を贈るという「ジャズオーディオ・ディスク大賞2015」が特集です。
んで、同時特集として2015年に発売したジャズのCDやレコードに対し、複数の執筆者が個人的なベスト盤を紹介する「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2015」もまた、執筆陣の趣味が色濃く反映されていて、
「あぁ、この人はこのアルバムが良かったのか」
「あ!そうそう、このアルバム、良かったなぁ」
など、自分のチョイスから漏れていたアルバムを再発見できたり、記事で知って思わず注文してしまいたくなるアルバムが沢山あり、読んでいて楽しくなります。
んで、恥ずかしながら私もチョコットだけ書かせていただきました。
が、読んでみて・・・
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