辛島文雄さん [音楽]
今発売をしているジャズ批評 2017年 03 月号の「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2016」で辛島文雄さんが昨年発売したリーダーアルバム『マイ・フェイヴァリット・シングス』を紹介できたけど、結局、ライブを聴きに行くことは出来なかったのが心から悔やまれます。
アルバムに関しては昨年のブログでも紹介しているので雑誌と合わせてご覧いただければ。
この週末は辛島さんの作品に浸りながら追悼させていただきます。
心からお悔やみ申し上げます。
2016年のマイ・ベスト・ジャズアルバム (ジャズ批評で書けなかったヤツ) [音楽]
で、2016年に発売されたアルバムの中での私のベスト5はジャズ批評を見ていただくとして、ベスト5に入れようか悩んだアルバムも当然、沢山あるわけです。
そんなギリギリのところでもれてしまった作品をこの場にてご紹介させていただきたいと思います。
(もしかしたらジャズ批評紙面よりもしっかりと文字数を使ってレビューできるので、こっちの方が書きやすいかも(笑))
SHANTI sings BALLADS / SHANTI
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SHANTIと言えば、出すアルバム出すアルバムどれも高音質盤としてオーディオ誌などに掲載されているので、ジャズファン以外でも知っている人は多いかもしれません。
本作は過去の作品からバラード作品をピックアップして収録し、3曲ほど新録した作品となっています。
私も今まで何枚かSHANTIさんのアルバムを買っていますが、ジャズアルバムとして聴いた時に、あくまで個人的な感想なのですが物足りなさを感じていました。
しかし本作を聴いてみたところ、確かに「ジャズ」ど真ん中の作品では無いのですが、アコースティックなバラードの演奏がSHANTIさんの素の歌唱力を際立たせたようで、1曲目の「Home at Last」から惹き込まれてしまいました。
選曲もなかなかツボを突かれるものが多く、エルトン・ジョンの「Your Song」やスティングの「Fields Of Gold」、新録の「Over The Rainbow」など聴き所盛りだくさんです。
最近CMでもバシバシやっている小日向文世さん主演の映画「サバイバルファミリー」の主題歌「Hard Times Come Again No More」が収録されているので映画ファンも是非。
SPEAK LOW / Lucia Cadotsch
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スイスの女性歌手ルツィア・カドッチュの作品。
テナーサックスとベースをバックにした作品で、演奏も非常に独特なのでダメな人は全くダメかも。
そんな本作ですが、2曲目のタイトル曲「SPEAK LOW」等はとても素直な歌声で蕩々と歌い上げ、それに対してバックの二人が展開する演奏との対比が面白く、気がつけばルツィア・カドッチュの歌声に引き込まれます。
3曲目の「STRANGE FRUIT」はビリー・ホリディの名曲ですが、これを白人のルツィア・カドッチュが歌うことに若干の違和感を感じつつ、また名曲故にビリー・ホリディの歌とどうしても比較をしながら聴いてしまうのですが、ビリー・ホリディが同胞たちへの鎮魂歌であったとすれば、このルツィア・カドッチュの歌声は黒人奴隷に対する白人の懺悔のようにも聞こえます。
ややもすれば、ビリー・ホリディとの比較の末に陳腐に聞こえてしまいがちなこの曲を、バックの二人の悲しさと激しさを感じさせる演奏に支えられながら歌い上げたルツィア・カドッチュには拍手。
Call me / Ryu Miho
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このアルバムも高音質盤として取り上げられたらしい。また、ネット配信された高音質DSD音源も人気があったらしい。(オイラはこのアルバムを買って初めて知った)
1曲目のCall meはエフェクト処理無くアカペラで囁くように歌うので、少しこそばゆい感覚でアルバムを聴き始めます。
3曲目の「Love for sale」は少し毛羽立ったような歌声でチャーミングに歌われるとアッと言う間に魅せられてしまいます。
4曲目の「The nearness of you」はついさっきの「Love fot sale」とは打って変わってギターのみでしっとりと歌い上げるのですが、まるで呼吸を感じるような吐息混じりの歌声を聴いていると、ズッと耳元で歌って貰いたいような感覚に襲われます。
他にも「Fly me to the moon」や「Misty」、マドンナの「La isla bonita」など聴き所いっぱい。
A MATTER OF INSTINCT / The Peter Edwards Trio
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ピアニストPeter Edwardsのピアノトリオ作品。
全曲Peter Edwardsのオリジナル曲なので、店頭で触手を動かすには若干躊躇しますが、聴いてみるとどの曲も良い意味で分かり易い曲ばかりで、しっかりと楽しめます。
悪く言えば「環境音楽」的に聞き流せてしまえる作品なのですが、ジックリと聴けば聴くほどそれぞれの曲の良さ、Peter Edwardsのピアノタッチの軽妙さと繊細さや、ベースのMax Luthertの緻密で丁寧なベースの音運び、作品全体をバチッと引き締めて曲の良さをもり立てるMoses Boydのドラム等が見えてきてどんどん楽しくなってきます。
次作ではもっと実験的な、攻めた曲も盛り込んで貰いたい!
最後は12月30日の毎年恒例行事、吉祥寺MEGでのオールナイトイベントで某遠方からお越しの某氏が紹介してくれた韓国の女性ピアニストSHIN AHRAMのトリオ作品。
OBTAIN / SHIN AHRAM TRIO
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オイラも去年、韓国のピアノトリオ作品は何枚か買っていたけれど、どれもクオリティが高く楽しめました。でも、この作品は知らなかったなぁ・・・
1曲目の「Quiet」と5曲目の「Sincero」以外の楽曲は全てピアニストのShin Ahramのオリジナルらしいけれど、ピアニスト以外のメンバーの名前が・・・読めません。だって、ハングル文字で書いてあるんですもの・・・。
更に、レコーディング情報も一切ないので(少なくとも英文では)、何月何日にどこで録音したのかも分かりません。
と、いろいろと不明な点があるアルバムではありますが、聴いてみると・・・1曲目の「Quiet」からハマります。
女性らしい繊細なメロディーが有りながらなかなか骨太な演奏で、オリジナル曲も情緒的でメロディアスで、美しくはかなく力強い・・・ヨーロッパ的でも有り日本的でも有る曲の展開は、いいとこ取りでたまらなく気持ちがイイ。
その美しいピアノを支えるドラマーとベーシストのことも書きたいのに・・・名前が読めない・・・(涙)。
兎にも角にも、コレは一聴の価値あり!
なかなか取り扱いがないようですが、検索をすると国内の様々な音楽配信サイトで配信されているので、そちらもご利用下さい。
と、そんな感じで紹介をさせていただきましたが、他にも2016年に発売されたアルバムの中にはオススメの作品はまだまだ有ります。
またこのブログでもご紹介が出来れば・・・。
あ、あとは『ジャズ批評』の方でも私なんかよりも耳の肥えた皆さんが様々な作品を紹介されていると思いますので、是非ご覧下さい。
アナログプレイヤーを買い換えた [AUDIO]
というと、アナログファンの方々からは怒られそうですが、んな事言ったって、有限のお金を活用するには全方位作戦よりもどちらかに力を入れるしかありません。
とは言え、レコードは買うし、聴くし、最低限の再生環境は整えないと・・・ということで、THORENSのTD190にortofonのOM B10が付いたヤツを中古で買って使っていたのですが、先日、とうとう故障をしてしまいました。
まぁ、修理に出せば元通り使えるようになると思うのですが、どうせならアナログ環境を再構築しよう・・・と、色々と物色しておりました。
で、価格的にもデザイン的にも「これで良いかな?」と思ったのがあったので、取り敢えず買って使ってみることに。
それがコチラ。
TEACのターンテーブル『TN-550-B』です。
カートリッジに関しては・・・
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AppleのAir Podsを買いました [AUDIO]
だって、Facebookなんかでいろいろな人が買ったり、欲しいとか行っているのを観てたら・・・ついつい欲しくなってしまいまして・・・昨年末に注文をしました。
で、ようやく1月20日に届いたので、早速仕事の通勤、帰宅時に使ってみることに致しました。
予想よりも大きめの箱で届いたAirPodsちゃん。
開けてみると・・・・予想よりも小さなケースでちょこんと鎮座致しておりました。
ほんと、小さいんですよ。
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クリスマスの夜中にNASとCDリッピングシステムを構築したよ [AUDIO]
先日、AmazonのCyber MondayでついついQNAPのNASボックスを買ってしまい、とりあえず写真のバックアップでも保管しておくNASとして活用しようかな・・・と思ったのですが、それだけではもったいないので、手持ちのCDをリッピングして音楽サーバーとしても利用しようかな・・・と思い至ったわけでございます。
んで、Amazonで買ったのがこれ。
QNAP製の『TS-231+』。QNAPのNASはLinuxベースのオリジナルシステムでWebベースで簡単に管理できるのでNAS初心者でも安心してNASを構築できるのです。
で、今回は2ドライブのNASなのでRAID0かRAID1で構築できるのでRAID1で組むことに。
ただ、『TS-231+』はドライブレスの製品なので、別にHDDを用意する必要があるわけです。
というわけで・・・
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Ron Carter in Blue Note Tokyo (2016/11/13) [音楽]
ジャズファンならば言わずと知れたベーシスト、ロン・カーターがブルーノート東京で11月11日(金)~15日(火)まで公演すると言うことで、13日(日)の1stに行って参りました。
ロン・カーターは今年で79歳という高齢ながら、今も一線で活躍するジャズ・ジャイアント。
私はそんなロン・カーターの大ファンなのです。
なぜそんなにロン・カーターが好きかというと、「私をジャズ好きにしてくれた」という音があるからなのであります。
私がジャズというジャンルの音楽を意識して聴いたのは中学生の時。
父親が秋葉原で揃えたオーディオセットのスピーカーがDIATONEのDS-600Zで、そのおまけとして貰ったCDが、DIATONEのオーディオチェック盤の高橋達也クインテット「Secret Love」でした。
このアルバムの良かったところは、クインテット構成のアルバムにもかかわらず、曲によってカルテットになったり、トリオになったり、デュオになったり、更にはリーダーの高橋達也さんが抜けたピアノトリオの曲があったり・・・
そんな様々な楽器構成でつくられたアルバムだったので、初めて触れた「ジャズアルバム」だったのにも関わらず、飽き性の私が最後まで飽きずに何度も、何度も聴きまくったのであります。
そんな折・・・
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秋のお取り寄せ 2016
最近、体重が減りません!
それどころか、増加傾向に有ります。
大変由々しき事態であります。
ていうか、この時期の食べ物って・・・色々美味しいよね(笑)
まぁ、体重の件に関しましては、単純に食べる量を減らし、毎日適度な運動を行えば増加から減少に転換することは可能であることはよく分かっているのです。
なので、そこは追々取り組むと致しまして・・・(苦笑)
で、
毎年この時期になると、こういうものを取り寄せて美味しく頂いているのであります。
例えばキノコ。
毎年この時期になると、『天然きのこ山菜.com』というサイトで天然のきのこを買わせて貰っています。
タマゴタケ
これ、お店側のミスで送られてきてしまったきのこで、うちの近所でも時期になると見かけるきのこです。(さすがに他人の敷地に入って採ってくるわけにはいかないので、以前1回、買ったとがありましたが・・・)
で・・・
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サン=サーンス 交響曲第3番≪オルガン付き≫ [音楽]
DACを変えて、DAC→パワーアンプ間のケーブルを変えてからというもの、メインCDトランスポートでクラシック作品を聴くのが楽しくて楽しくて・・・
んで、私はクラシックではベートーヴェンの交響曲全般、ホルストの組曲「惑星」、サン=サーンスの交響曲第3番≪オルガン付き≫が好きで、特にベートーベンの交響曲第9番、「惑星」、「サン=サーンスに関してはCDショップで持っていないものを見つけるとついつい買ってしまう癖があります。
で、今回は特に今、集中して聴いているサン=サーンスの交響曲第3番≪オルガン付き≫のCDを11枚ほどをレビューしてみようかな・・・と。
指揮者 | Jean Martinon |
演奏 | Orchestre National de l'ORTF |
オルガン | Bernand Gavoty |
録音 | 1975年 |
録音場所 | Eglise Saint-Louis des Invalides,Paris |
レーベル | BRILLIANT CLASSICS |
型番 | 94618 |
演奏 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★★☆☆☆ |
演奏はやや中庸ながらややスピード感があり華やか。
音質もなかなか良く、ステージの奥行きが深くよく見える。ただ、後方の管楽器の音が広がりすぎて少し解像度が甘くなる瞬間がある。しかし、1975年録音と言うことを考えると、かなりマスタリングには気を遣ったか?
オルガンは重低音が響き渡る・・・というものではなく、中~高域が良く伸びた神々しい音色。
重低音部のオルガンの音色も入ってはいるが、ただ、オルガンが入って以降の解像度は全体的に甘くなりがち。
なお、第1楽章前半後半、第2楽章前半後半がまとまって収録されているため、第2楽章のオルガンがワーッと登場するところから聴きたい・・・というのができないという難点があります。
指揮者 | Herbert von Karajan |
演奏 | Berliner Philharmoniker |
オルガン | Pierre Cochereau |
録音 | 1981年 |
録音場所 | Berliner Philharmoniker |
レーベル | Deutsche Grammophon |
型番 | POCG-20003 |
演奏 | ★★★★★★★★☆☆ |
音質 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
演奏はカラヤン指揮のベルリンフィル!というのが一発で分かるようなスピード感とスリリングな気迫は十分・・・なのだけれど、なんだか全般的に音がくぐもっている。
オルガンもノートルダム大寺院のオルガンを別録りしてMIXしているのだけれど、オルガンの迫力の無さたるやガッカリしてしまいます。
雄大に鳴り響くのはベルリンフィルの演奏で、その後ろに録音に失敗したようなオルガンが添えられているのが耐えられず、ほんと、今からでも良いのでこのベルリンフィルの演奏に合うオルガンの音をしっかりと録音してきてMIXし直していただきたい!
カラヤン+ベルリンフィルの組み合わせは私は大好きなのですが、これは・・・何度も聴き返さないだろうなぁ・・・。
指揮者 | 小澤征爾 |
演奏 | フランス国立管弦楽団 |
オルガン | Philippe Lefebvre |
録音 | 1985年 |
録音場所 | Salle Wagram,Paris |
レーベル | Warner Classics |
型番 | WPCS-13230 |
演奏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音質 | ★★★★★☆☆☆☆☆ |
コチラもスピード感があり、ダイナミックな演奏・・・なのだけれど、なぜだろう第1楽章と第2楽章の録音レベルが全然違う。
音質も第1楽章は見通しが良くステージの広がりを感じ、若干ライブ過ぎるところがあるけれど、第2楽章は全てが控えめになっており定位も甘い。
別録りのシャルトル大聖堂のグランドオルガンも荘厳さは感じるものの、圧倒されるような迫力までは感じない。
コレもやっぱりミキシングとマスタリングの差なのかなぁ・・・。
内容自体はとても良いので音質に足を引っ張られてしまっている。
指揮者 | Yannick Nezet-Seguin |
演奏 | Orchestre Metropolitain du Grand Montreal |
オルガン | Philippe Belanger |
録音 | 2005 |
録音場所 | Oratoire Saint-Joseph du Mont-Royal |
レーベル | ATMA Classique |
型番 | SACD2 2331 |
演奏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★★☆☆☆ |
前の3作に比べるとわずかながらゆっくりとしたペースの演奏でじっくりとメロディーを楽しませてくれますが、第2楽章からはやっぱりスピードが上がってきます。
各楽器の音が非常にクリアで、奥行きと天井の高さを感じることができる程空間情報が詰まっています。
パイプオルガンも備え付けのものなのでオーケストラの音とも違和感なく融合し、雄大で重低音から高音まで楽しむことができますが、基本的に柔らかい音調のパイプオルガンなので、好みは分かれるかも。
SACDサラウンドで聴く環境があれば、パイプオルガンに包まれる楽しさを体感できるのかもしれませんが、ステレオ再生ではそこまでの抱擁感はありませんでした。
指揮者 | 小林研一郎 |
演奏 | 名古屋フィルハーモニー交響楽団 |
オルガン | 小林英之 |
録音 | 1998年 |
録音場所 | サントリーホール |
レーベル | EXTON |
型番 | OVCL-00079 |
演奏 | ★★★★★★★★☆☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
さすが炎のコバケン。情熱的でダイナミックな演奏です。
そしてその演奏を更に引き立てているのが音の良さ。非常に解像度が高く、ステージの広さと奥行き、高さが楽器の繊細な余韻の広がりでしっかりと把握できます。
また、ノイズがリアル。お客さんの咳払いや足音、座席がきしむ音などがまさにサントリーホールで聴いているような錯覚を覚えさせるほど細かくリアルです。
更にオルガンが合流する第1楽章後半ではオルガンがオーケストラの楽器の音色をにじませること無く、オーケストラの後ろから会場全体を暖かい音色で包んでいきます。
コバケンの唸りもしっかり聞こえます。さすが音質にこだわったレーベル。
指揮者 | Leonard Slatkin |
演奏 | フランス国立リヨン管弦楽団 |
オルガン | Vincent Warnier |
録音 | 2013年 |
録音場所 | Auditorium de Lyon,France |
レーベル | NAXOS |
型番 | 8.573331 |
演奏 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
演奏がほんの少し演出過剰な気がしなくも無いですが、それもなんだかフランスっぽいというような気がしないでも無い。
音質に関して言うと、悪くは無いのですが鮮烈さに欠け、オルガンの迫力も後退気味です。
これ、音質が抜群に良ければ、そしてオルガンの迫力がもっとあれば・・・かなり「芸術的」な作品になったのでは無いか・・・?などと思えてしまいます。
チョット残念。
指揮者 | Michael Stern |
演奏 | Kansas City Symphony |
オルガン | Jan Kraybill |
録音 | 2013年 |
録音場所 | Helzberg Hall |
レーベル | REFERENCE RECORDINGS |
型番 | RR-136SACD |
演奏 | ★★★★★★★☆☆☆ |
音質 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
SACDとCDのハイブリッド作品の本作、こちらもSACDサラウンド再生環境があればより楽しめるのかも・・・。
演奏はオーソドックスながらダイナミックで結構聴き応えがあります。
音質に関して言うと、なんだかムラがある感じ。
ヴァイオリンの弦の音が綺麗だな・・・クラリネットも透明感があってイイ音色だな・・・と思っていたら、第2楽章から急に音がくぐもってしまって・・・とか、曲の途中で急に鮮度が復活したりとか・・・。どう評価して良いのか悩みます。
オルガンの超重低音がたっぷりと入っていてスピーカーの鳴らし甲斐があるのに、チと勿体ない。
(まぁ、そのオルガンも音の抜けが悪いのでコチラもチと残念)
指揮者 | Daniel Barenboim |
演奏 | Chicago Symphony Orchestra |
オルガン | Gaston Litaize |
録音 | 1975年 |
録音場所 | Chicago & Chartres(France) |
レーベル | Deutsche Grammophon |
型番 | UCCG-40008 |
演奏 | ★★★★★★★★☆☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
本作はPLATINUM SHM-CDフォーマットの作品で、高音質盤としてCDの素材自体を見直して音楽CD規格に適合しなくなってしまったもの。(一般のCDプレイヤーで再生できますが、一部プレイヤーで再生できない場合あり) バレンボイムによって統制されたシカゴ交響楽団の演奏はお見事。
何せこの作品自体は1975年に録音されて1976年に世に発表されて支持されてきた作品なので、演奏自体に問題があるわけが無いのです。たぶん。
音質はというと、なるほど、1975年に録音した作品とは思えないほど鮮烈。
各楽器の音色と奥行きがしっかりと、繊細に収録されています。
オルガンも「これでもか!!」というほどの超主張で非常にドラマチック。
本作のオルガンはフランスで別録りされたものなのですが、別録りでこんなにもシンクロするものなのか・・・とビックリするほどオーケストラとオルガンが一体化しています。
ただ、いやいや・・・オルガン、強すぎでしょう、嫌いじゃ無いけど(笑)。
指揮者 | Charles Munch |
演奏 | Boston Symphony Orchestra |
オルガン | Berj Zamkochian |
録音 | 1959年 |
録音場所 | Symphony Hall,Boston |
レーベル | BMG CLASSICS |
型番 | 82876613872 |
演奏 | ★★★★★★★★★☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
この後続く同一録音盤3作品のトップバッターはSACDのハイブリッド盤。 1959年録音とは思えないノイズの無い鮮烈な音で、演奏の細かいニュアンスをたっぷりと楽しめます。
音としては、各楽器の音が一部誇張されているような印象も受けますが、それ故に聞こえにくい楽器が埋もれてしまわずに聴きやすく整理整頓されています。
SACDで聴くとホールの空気感は非常にリアルに描写されるのですが、全体の音の線がやや細く感じられてしまい、個人的にはCDの音の方が好きです。
肝心のパイプオルガンですが、天に突き抜ける高音から地を這う重低音まで、パイプオルガンで打ちのめされたい時に得たいもの全てがギューッと凝縮されております。そう!これこそがパイプオルガン!!
指揮者 | Charles Munch |
演奏 | Boston Symphony Orchestra |
オルガン | Berj Zamkochian |
録音 | 1959年 |
録音場所 | Symphony Hall,Boston |
レーベル | Victor |
型番 | JMCXR-0002 |
演奏 | ★★★★★★★★★☆ |
音質 | ★★★★★★★★★☆ |
上の盤と同じ録音ですが、こちらは3chのマスターテープをビクターが誇るK2技術を余すところなく注ぎ込んでマスタリング、カッティングを施したXRCD2盤です。
先ほどのSACD盤と同じように録音の古さを全く感じない鮮烈さはそのままに、音1音1音に深さというか、生々しい熱気が感じられます。
私はこの盤でこの楽曲の素晴らしさに感動し、色々と集めるきっかけになりました。
ちなみに、ホールの空間再現に関しては、SACD盤の方が上です。
なお、このXRCD盤はこの楽曲以外のおまけは入っておりません。サン=サーンスの交響曲第3番に全力投球なのであります。
指揮者 | Charles Munch |
演奏 | Boston Symphony Orchestra |
オルガン | Berj Zamkochian |
録音 | 1959年 |
録音場所 | Symphony Hall,Boston |
レーベル | Victor |
型番 | JM-CXR0002S |
演奏 | ★★★★★★★★★☆ |
音質 | ★★★★★★★★★★ |
最後は、上記のXRCD2盤から更にこだわり、ディスクの素材をSHM-CD化した盤です。
なんと言うことでしょうか!
XRCD2盤でやや後退してしまっていたホールの空間再現がこの盤では見事に再現されており、しかもXRCD2盤の生々しさや音の深みがそのまま、いや、更に進化をして居るではありませんか!
今のところ、このディスクが私にとってのサン=サーンス項協力第3番<オルガン付き>の最高峰です!
DAC1Pre → AMP S1 間のXLRケーブルを変えてみた [AUDIO]
お盆休みのおかげで色々と聴き込むことができたのですが、前回のブログの最後でも書いたとおり、聴けば聴くほどDAC1PreとAMP S1の接続ケーブル、ACROLINKの7N-A2200III(XLR)がこのままで良いのか・・・と、疑問に思えてきたわけであります。
いや、ACROLINKのケーブルが悪いわけじゃ無いのですが、とにかくDAC1PreとAMP S1を電流伝送したいが為にヨドバシカメラの店頭でとりあえず買ってきたケーブルなので、全く吟味ができていなかったわけです。
で、「現状においてこのケーブルが適切なのか?」等と考えているウチに、ついついヨドバシドットコムで注文してしまいました。
今回買ったのはオヤイデ電気の5N純銀バランスケーブル『AR-910(1.0m XLR)』です。
さすがに10万円オーバーのケーブルは今は買えませんでした。
ヤフオクでも最近は偽物のブランドケーブルが大量出品されているのでイマイチ信頼ができません。
ちなみに・・・
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http://ameblo.jp/keita-goto/entry-12190445531.html
DACをCHORD DAC64(初期型)からB.M.C.のDAC 1 Preに換えてみた [AUDIO]
特におすすめは「ヒウチ」。
詳細はまた今度。
んで、本題。
今まで、CDの再生は以下の構成で再生をしていました。
CD-Transport
ORACLE CD1000 (修理時にmkII相当化)
↓
D/A Convertor
CHORD DAC64 (初期型)
↓
PreAmplifier
McINTOSH C45
それを、先日のプリアンプ買い替えに伴い、プリアンプだけを交換して以下の構成へ。
CD-Transport
ORACLE CD1000 (修理時にmkII相当化)
↓
D/A Convertor
CHORD DAC64 (初期型)
↓
PreAmplifier
B.M.C. DAC1Pre
そしていよいよ、DACを交換して鳴らしてみることにしたのであります。
新しい構成は・・・・
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