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アイドルの殻を破った「安倍なつみ」 ニューアルバム『光へ』を聴いた [音楽]

毎週(基本的に)聴いているTBSラジオの深夜番組「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」で、数週間前から耳にするCMがありました。

安倍なつみのニューアルバムのCMです。

伊集院光の面白話、下ネタの合間に澄んだ声で高らかに歌う美声が何とも感動的でした。



「安倍なつみ」といえば、モーニング娘。の初期メンバーでセンターを勤めていた女の子、「なっち」です。

本当に、あの「なっち」の歌声なのか!?

「なっち」といえば、昔、TSBの歌番組「うたばん」でとんねるずの貴さんに可愛がられていたけれど、執拗にイジラれキャラが立ってしまったジョンソン(貴さん命名)こと飯田圭織や保田圭に比べ、ひな壇の前列にいながら後列的な存在感になりがちだった気がする。

あの「なっち」が・・・しばらく見ない間にどう大人になっていったのか・・・・





・・・というわけで、注文していた安倍なつみのニューアルバム「光へ」が届いたので、iPodに入れて電車の中で、そして今、PCに接続しているOlasonicのTW-S5で何度も聴きながらブログを書いております。



光へ -classical & crossover- / 安倍なつみ
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まず1曲目、音が鳴り出して「おっ!」と感動するのが、シンセサイザーで誤魔化しているオーケストラ演奏ではなく、ストリングセクションと複数人のホーンセクションによる生演奏だということ。

最近ではコスト削減ということなのか、感性が無いプロデューサーが多いのか、オーケストレーションをシンセサイザーで作ってしまう作品が多いけれど、ちゃんと生演奏をしているのが感じられると、それだけで作品を作る「本気度」を感じられて嬉しくなります。
音も全然良いし。

で、そんな事に感動をしていると、安倍なつみの歌声が・・・


うわぁ・・・・軽く鳥肌が立ちました。


CMでは聴いていたけれど、モノラルのAMラジオなのでココまでの説得力は感じていませんでした。

しかし、こうやって聴き馴染んだイヤホンやスピーカーで聴くと・・・なんて胸に染みる歌声でしょうか。

この声にアイドル時代の「なっち」の面影は全くありません。

透き通った清涼感と声量のある歌声で「坂の上の雲」のテーマ曲だった「Stand Alone」を歌い上げます。
まさに、「歌い上げる」という感じ。
声楽家の歌い方、歌声とはまた違い、なるほど、ミュージカルの様な歌い方ですが、それよりも少しだけ声楽的なのかな。

要するに、執拗な情感や力の入れ方が無く、ちゃんと「歌」として歌っているのですが、変なビブラートやコブシが入らず、もの凄く素直な歌い方でもの凄く耳障りが良いのです。
心地良い歌声です。

それでいて、本気度はひしひしと感じるので「説得力」を感じるのかも知れません。


「Stand Alone」の後は、レ・ミゼラブルの「夢やぶれて」や、椎名林檎作詞作曲のNHK連続テレビ小説カーネーションの「カーネーション」、イングランド民謡の「グリーンスリーヴス」など、次々に歌い上げ、どれもこれもズッと聴いていたくなるような魅力「安倍なつみ」の魅力を堪能できました。
全曲日本語歌唱なので、ややもすればダサさを感じるものなのですが、この素直な歌い方のおかげで、そのダサさを全く感じ有る事がありませんでした。


そして何と言っても、本アルバムのタイトルソング「光へ」がまた、スゴイ。
これほど「純白以上の白」を感じる曲ってなかなかあるモンじゃありません。

これはこのアルバムのための書き下ろし曲とのことで、「安倍なつみ」の「今」の魅力を最大限に発揮させている逸曲です。
正直な気持ちとして、「あぁ、このアルバム、買って良かったな」と思えました。


安倍なつみさん、素晴らしいアルバムでした。

「なっち」の姿を脳裏に懐かしみつつ、安倍なつみの「今」に感動した良盤でした。
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