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『いやぁ、参った!』なCD3枚。 [音楽]

ずいぶん前から準備だけはしていたのですが、ようやく時間をとってブログを書けそうなのでちゃちゃっと。

最近、なかなかCDショップに行けていないので、未知の新譜に出会う機会がめっきり減ってしまっているのですが、それでも素晴らしい作品には出会うわけです。

例えば以下3作品など。



まずは日本のレコードカートリッジの権威、古屋明さんがプロデュースするレーベル「Audio Fab. Records」より、ジャズボーカリストayukoさんの作品。
Can We Do It? / Ayuko
ayuko.jpg
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この作品、「その筋」では有名なオーディオ狂の三上剛志さんが制作に関わっていると言うこともあり、「その筋」では発売前から話題となっておりました。
私も当たり前のように早期予約をして発売日には自宅に盤が届いていました。
盤が到着してからしばらく、なかなか時間が無くて聴けなかったのですが、ようやく自宅のオーディオでこのCDを再生してみたら・・・!!
ひっそりと始まるアユコさんのささやき声のような歌声が、まるで本人が今、耳元でこっそりと歌ってくれているように生々しくスピーカーから出てきたときには、「三上先生、やりおった!」とニヤけてしまいました。
耳元に生暖かい吐息を感じるような声、明瞭でありながら野太さがあるピアノやベース、なんてオーディオチックな作品なんでしょう!
でも、音だけでは無くて内容もバラエティに富んでいて楽しみ所満載です。

唯一の難は(私の場合)、このCDを聴くとアユコさんが歌い上げている顔、格好では無く、三上さんや古屋さんの顔が浮かんでしまうのが・・・(笑)



お次はジャズピアニスト西山瞳さんの「NHORHMプロジェクト」のファーストアルバム。
New Heritage Of Real Heavy Metal / 西山瞳(NHORHM)

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この作品で実は西山さんが大のメタルロックファンで有ることを知りましたが、このアルバムではメタルロックの名曲をカバーしまくりです。
メガデスやアイアンメイデン、ディープ・パープルやミスター・ビッグなど、蒼々たるロックバンドの名曲がカバーされておりますが、ベビーメタルもしっかりとカバーしているあたりはお茶目です。
個人的にはせっかくのヘヴィメタプロジェクトなので、E.S.T.THE BAD PLUSのような音作りでも良かったんじゃ無いかな?と思いながら聴くのですが、聴いているうちにこれで良いんだ・・・と、思い直すようになる説得力のあるアレンジと演奏はさすが西山さんです。

また、このアルバムのもう一つの素晴らしいところは、なんと言ってもジャケットです。
裸の女性のモノクロ写真が使われておりますが、「西山さんはこんな感じじゃ無かったよなぁ・・・」と、改めてじっくり見てみると、あれ?このショートカットに大きな目・・・・オイラが好きなモデルのルキノさんじゃ有りませんか!?
いやぁ・・・ルキノさんの写真をこんな形で見られるとは・・・この1点を以てしても、このアルバムは秀逸なのであります(笑)。



最後は、日本フリージャズ界の大御所、ピアニストの山下洋輔さんのビッグバンドによるクラシックの名曲演奏するプロジェクトの新作です。
新世界より / 山下洋輔 Special Big Band

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もうね、ドヴォルザークの「新世界」とか、カラヤン指揮、ウィーンフィル演奏のCDを何度聴いたか分からないくらい大好きな作品なのです。
それが山下洋輔さんのピアノと、ビッグバンドでどのように調理されるのか・・・聴く前からウキウキ、ワクワクが止まりません。
しかも、ビッグバンドのメンバーも全員凄いこと・・・。一人書き出したら全員書かなきゃ行けないくらいの蒼々たるメンバーですので、ジャズファンはメンバー一覧だけでも見る価値ありかも。

第1楽章の出だしは山下さんのピアノソロからはじまり、場面転換のある39秒くらいまでの間は、どうしても頭の中でクラシックでのフルオーケストラの持つ音の厚みと比較をしてしまい、「あれ?あれ?」と動揺してしまうのですが、場面転換から急転して「Jazz」が前面に出てくるので、あとは勢いと各所でのソリストがメロディーの持つ強さを活かしながらアドリブをしてくれるので、後は本当に身をゆだねるだけで「新世界」の世界と「山下洋輔のジャズ」の世界を行ったり来たりできるので、楽しくて仕方有りません。

この作品の素晴らしいところは、第1楽章から第4楽章まで、原曲の流れを忠実になぞっているところにあります。
それでいて、ジャズアレンジをしているので、「新世界」の原曲を見失わずに最後まで楽しめます。
もうこれ、iPodに入れて朝の通勤時にヘビーローテーションです。(演奏時間も約53分とちょうど良いので)
巨匠、山下洋輔さんの常に挑戦をし続ける姿に圧倒されつつ、陶酔しきりです。


と、いうわけで、どのアルバムも発売からそこそこ経ってしまっていますが、是非、機会がありましたら聴いてみてくださいませ。
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